24
2010

英語教育の鎖国???今後の英語教育の行方

昨日の日経新聞にこんな記事を発見!「英語教育の鎖国、5年内に脱却を」英語に関して日本はまだ鎖国状態。諸外国と比較すると、企業でも通訳に任せっきりの日本。このままでは組織の上層部は外国人に乗っ取られ、勤勉な日本人は働き蜂として働く事になる可能性が???というちょっと極論ではありますが、興味深い記事でした。

「5年以内にどうにかしないと日本は外国人に牛耳られる!!!」という作者の切実な意見が書かれた記事。ESL Theatre Projectのレッスンでは、キッズが大人になった時にそんな状況に陥らない為の、ちょっとした工夫を凝らしています。続きにて、この記事の詳細とレッスンでの工夫をお話しします!

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記事には驚くべき統計も。日本の英語力は、193カ国で180位。韓国中国が中学レベルまでに学習する単語数は3,000語に比べ、日本は1,000語足らず。これは、私も最近カリキュラムを考案中に、レッスンで取り上げる単語数を数えていた時に知った事柄。現在平均して、幼稚園生でも約400語、小学上級であれば1,000語相当の単語練習はレッスンでも行って(行う予定)でしたので、驚くべき数字でした。

受験やテストベースのみで英語を学習する日本。おかげで、長文や文法は出来るのに、リスニングや会話となると苦手意識が強いのは、絶対に改良すべき点。試験での得点の差別化を図る為に、驚くほどの奇問が出題されている事も一つ上げられます。そんな問題は社会に出たら何の役にもたちません。

でも!日本人の英会話力が低いのには、もっと根本的な問題があります。それは、受け身の受験勉強ばかりで、自分のオリジナルの意見が無い事。留学中に気づいた事は、日本人は英語が話せないのではなく、そもそも自分から話す話題を見つけられなかったり、質問をされても意見が無い事で、黙り込んでしまう。友達との何気ない会話ですら、「これどう思う?」と話題に対して意見を求められる欧米においては、致命的な欠点。問題は英語力でなく、根本的な会話力の欠如にあると思います。

私も大学時代に教授に質問され、教科書で学習して暗記した内容や事柄をすらすらと答え、「やった!」と思いきや、「本に書いてあることはどうでも良いんだよ。君の、君だけの意見が聞きたいんだ!」とよく言われました。最近の話題では、浅田麻央を応援している日系アメリカ人の友人に、「キムヨナが好きなんだよね」と言った所、「何で、何処が?麻央のどこが好きじゃないの?」とかなり突っ込まれました。歴史的に「お上にもの申す」ことが実質禁止されていた日本と、庶民が意見を言い合う事で文化を発展させた欧米との違いが日本語と英語の根本的な考え方の違いに発展したんだと思います。

もっと言えば、歴史的に、意見は無くても知識さえあれば活躍する事が出来る日本が長い歴史の中で出来上がりました。博学であれば、意見は無くてもトップに立てる日本。受験を勝ち抜いて、東大に入れば、社会のトップに立てた日本。ですが、近年のインターネットの普及で、「頭が良い人は知識がある人~従来の試験の点数が高い人」という構図は今後10年早くて5年のうちに間違いなく崩れます。歴史の年号をいくら暗記しようが、難しい計算が出来ようが、知識はネットでちゃちゃっと調べれることができる時代。今後間違いなく必要なのは、「1600年関ヶ原の戦い」という知識ではなく、「なぜ?1600年に関ヶ原の戦いが起こったのか?それは歴史的に見て、良かったのか悪かったのか?」自分の意見を述べられる事。

英会話を学ぶにあたり、根本的に必要なスキル、「自分の意見を言える教育」をレッスンでも行って行きたいと考え、レッスンにも応用しています。週に1度の短い時間ですが、色々な質問の節々に、"WHY?" なんで?と聞くように心がけています。例えば、"Do you like fries?"(ポテト好き?)の質問にキッズは"Yes, I do!"とたいてい答えますが、何で?"why?"と付け足します。キッズは"Because"なんとかなんとか。と英語もしくは日本語で答える訓練。おいしいから、"Because it's yummy." (おいしいから)こんな単純な会話ですが、日本の学校では自分の意見としての「なぜ?」"why?"が欠如しているので、いちいち意見を聞き出す事で、将来の意見を言える大人になるための訓練になるはずです。

最後に。この不況の中、就職率が90何パーセントと言う大学があるそうです。それが、国際教養大学(秋田)授業を英語で行う事により、知識を学ぶのではなく、考える力を学ぶ大学。英語で授業をしたから考える力が身に付く訳ではないのですが、欧米の教科書や講師を導入する事で、「考える力」を養うというスキルを教授している大学。残念ながら、日本語で「考える力」を教えるモデルが今の所無いのかもしれません。

今後、私を含め、日本の教育者の課題は、日本語で日本のやり方で、「意見が言える子供を育てる教育改革」。日本が外国人に乗っ取られないように、(最初の日経新聞記事の極論ですが)日本語でも英語でも自分の意見をはっきりと言う事が出来るキッズの教育を今後どんどん提案して行きますので、乞うご期待!

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